オチがなくてよい日記

思っていることをできるだけ取り繕わない形でかくばしょです。日記はむりなので週記くらいにしたい。

好きからは逃げられないの話

ケムリクサBDのスタッフオーディオコメンタリー、マジで最高ですね
これだけのために6000円払ったと考えても全然安いですね。

えっ、まだケムリクサを見ていない?いいか、それはよわい男のすることだ。そんなんじゃメキシコでは生きていくことは出来ない。アマゾンプライムに入れ。そしてケムリクサを見ろ、お前は強くなれる。

ケムリクサ 1巻[上巻] [Blu-ray]

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話しているのはたつき監督と作画監督の伊佐佳久(平安)さん、いわゆる「へんたつ」コンビになっていて、この二人のトークがほんとにへんたつそのまんま過ぎて笑ってしまうんですよね。アレってホントにこの二人の日常の語りを空気含めてそのまま映像にしてるんだって分かるっていう。伊佐さんの笑い方完全にコピーしてる門脇舞以さんめちゃくちゃ凄いわ。

始まってそうそう「もう喋ることないわ」「本番やと思うと喋れない」「きついな、これもう一回始めたいな」とか言うの最高すぎて。

 

全編本当に良いのですが、一箇所感動してしまったところがあって。

2話、キイロを採集してる辺りのシーンで

(伊佐)これドーナツ状にするのが面白かったです。(中略)これ質感とかは粘土状なんですか、どうなってるんですか?

たつき)知らん………。

(伊佐)(笑)ちょっと話をするとすぐコレだ…w

たつき)違うほんまに、はぐらかしてるわけじゃなくて、聞いてきてる感じなのよ。どうなってるんですか?って俺もこう…「聞きに行ってる」の、書いてるときって。

(伊佐)ああー。

たつき)教えて貰うんだけど…教えてもらわないと俺もわからない。

(伊佐)語られなかったかーって。

たつき)そうそう、だから、こっちで決めてるわけじゃなくて、もうなんか、この人ら…この世界の決めはることやから。

ぼく「うわーーーー!!!ZUNさんと同じじゃん!!!!世界作ってる人じゃなくて世界覗かせてもらってるタイプの人じゃん!!!!!!!やば!!!!!!!!!!!」

オーディオコメンタリー中、たつき監督の
「この人ら(りん達)に聞いてみないとわからない」
「まだ最後どういう風になるか聞いてないから(収録時はまだ4話以降製作中)」「(最後どうなるか)質問から考えないといかん」
的な話が何度も何度も出てきて、これ東方と同じじゃん………ってなってしまいました。

求聞史紀(幻想郷縁起)著者、稗田阿求=幻想神主=ZUN、という表記から神主が「幻想郷を記録したもの」が東方projectである、神主自身もある意味では幻想郷という世界の二次創作をしている、という言説。なんか自分の中で当たり前になり過ぎて元のソースどれだったか忘れたんですけど……… 

世界を作品として見せるために作り上げるタイプではなく、世界が自分の中に存在していてそれを見た記録が結果的に作品になるタイプの人、要るんですよね……マジで……強すぎる……

たつき監督もそういうタイプの人なんだって気づいて、ああ、私好きになるべくして好きになったんだわこの人。この人の本質がめちゃくちゃ好きなんだわってなりましたね。

 

numbers2007.blog123.fc2.com

 

この「全く意図せず挙げた好きなアニメ5つの内4つが全部出崎統作品だった」ってやつ、めちゃくちゃ好きで。人は好きになったものから絶対に逃げられないんじゃん…!!っていうのがエピソード事例として完成されててこの話。

昔からボクは「作者追い」がものすごい好きで。いいな、って思った作品があったらまず作った人が誰か見るのがあって。同人にハマる前からそうなので、造り手の圧が色濃く出る同人もハマるべくしてハマってるよなあという感じで。

こういう「やっぱりこの人の作るものからは逃げられないんだ……ビクンビクン」みたいことが判明するの、ほんと気持ちいいんですよね。創作物に骨抜きに調教されたい願望がある。作者のぶっとい本質に負けたい。好きからは逃げられないんだぞ。今日記事中に何回好きっていうんだ。

 

上記以外にも”毒”のシーンでわざとらしく「あらー」「あららー」とか言ってるへんたつの二人めっちゃかわいいし、普通にトークが面白いので是非。

会話にユーモアを持たせて話せる作者の創作物、面白いに決まってんだよな。マジで。
(ちょっと其処もたつき監督とZUNさんは似てる気がした)