オチがなくてよい日記

思っていることをできるだけ取り繕わない形でかくばしょです。日記はむりなので週記くらいにしたい。

タイトルをうまくつけられない話と、なくなるまえに最後まで遊んでほしい話。

ずっと考えてたんですよ。この記事をなんてタイトルにしようか。

頭にどでかく「四年近く関わってきたゲームが終わってしまう話」とか「ダンカグがサービス終了する話」とか書いちゃうと、見てほしいところじゃないところにも届いてしまうので。センセーショナルにしないためには、なんと題を付ければ良いのか。ずっと考えてました。サービス終了が決まったタイミングから、ずっとですね。

 

 

今日、東方ダンマクカグラのサービス終了に関する告知がリリースされました。

課金停止が9月末、実際にサービス終了を迎えるのは10月28日になります。

終了してしまう理由に関しては、ダンカグ通信でプロデューサーが述べていますので、そちらを見てください。

www.youtube.com

(サービス終了情報以外の部分、7月から10月までの情報がめちゃくちゃ詰まっている放送なので、理由うんぬん置いといてもぜひ見てほしいです。特に8月とか。めちゃくちゃ気合い入れたんですよ)

 

今でも本当にたくさんのユーザーさんに遊んでいただいていまして、みなさまにはただただ感謝の気持ちしかありません。心から、本当にありがとうございます。

TwitterYoutubeを見ていると、エゴサも特に入れていないのにダンカグの話題が流れてきたりすることが多々あり「あー本当に遊ばれてるんだ」と、データ上の数字とは違う実感を得る機会は何度もありました。去年の8月から今の今までずっとそうでしたし、今年に入ってからはリアルイベントでもダンカグのユーザーさんと出会うことは多かったです。関わったゲームがここまでの規模で遊んでもらえるというのは、本当にうれしいことですし、ありがたいです。

ここまで楽しんでいただけているのは、本当に多くのサークルさんやクリエイターさんにご協力いただいたからに他なりません。改めて、本当にありがとうございます。

 

 

率直に言うと、本当にくやしいです。本当にもったいない。そういう気持ちでいっぱいです。実数はかけませんが(イベントの参加人数見たらわかることではありますが)、おおよそ終わるタイトルのユーザー数ではないんですよ。

これから数年先のことまで考えていたし、実際に決まっていたこともあったし、すでに用意ができているものは多数ありました。それでも全ては実装できないことは、サービス終了が決まった段階でわかっていました。こんなに多くの方に協力していただいているのに。

それでもなんとか入れられないか、どうにかして詰められないかと限界まで、スタッフ全員が最後まで全力を注いだ結果が、あの7月後半から10月までのカレンダーです。

なので、せめて、今日からおよそ3ヶ月間、東方ダンマクカグラというゲームを出来るだけ多くの人に、最後まで楽しんでほしいなと思っています。

 

そもそも、ダンカグで何やってたの?

リードプランナーをやっていました。(名義はhigashiyamaです)

やっていたことでわかりやすいもので言うと、
・ゲームに実装されているエピソードのおおよそ全ての原案と監修
・実装楽曲の決定判断(既存、描き下ろし含めて)
・カードイラストの原案(どのキャラにする、シチュエーションどうする、みたいなの)
などです。

もちろんこれを全部一人でやっていたり決めていたわけではなくて、大変優秀なAQUASTYLEプランナーチームの仲間たちと、DeNAさんとxeenさんのプランナーのみなさん、そしてそれぞれのディレクター陣と一緒に協議し、これが一番いいねと判断して決めていったものです。
名目上リードとついていますが、この規模のタイトルをなんとか回すことができたのは、本当に関わっているスタッフ全員が全力で命を削って、ユーザーに一番良いものを届けようと気張っていたからです。ぼくひとりでは絶対になしえませんでした。

 

ダンカグまだ3ヶ月位あるんで、音ゲーやりながらエピソード読みません?

終わるまでの話とか、なんでこうなってしまったのか、みたいなことはプロジェクトとして振り返るべきではありますがここに書くべき話ではないので、ここではポジティブ目な話をしようと思います。

ダンカグ、音ゲーなのに謎にテキストがめちゃくちゃ多いゲームなんですよ。三ヶ月あるので、もし暇だったらテキスト読みません?

いや、音ゲーなんで音ゲーめちゃくちゃ遊んでいただけるだけで最高なんです、それで正しいんですよ。どんな曲入れるか死ぬほど悩んでいたので。実装曲発表のたびにいろいろな声が上がるのが本当にうれしかったので。それとは別の視点で、ですね。

 

先述の通り、ぼくの主な仕事はダンカグの「物語があるテキスト」ほぼ全ての監修でした。初期は原案/プロットも大体全部やっていましたが、途中からはチームで作っています。

テキストそのものの執筆は制作会社さんにお願いをしていて、上がってきたものをプランナーチームで全て読んで監修しています。

ダンカグはマジでテキストが多くて、

  • 主軸となるメインストーリー
    • 7月20日には二章が追加されますよ!
  • 全7話、約200ワード程度あるイベントエピソードが月に3回
    • (しかも月2でフルボイス)
  • ほぼすべてのミタマカードに600~1200文字前後のエピソード付き
    • (イラストシチュエーションに合わせたもの)
  • ハコニワで特定のキャラのナカヨシ度を上げると見れるキャラエピソードが
    (ボイス有りなし合わせて)約1000種以上

という、本当に謎な音ゲーです。しかもミタマカードのエピソード以外は大体無料で読めてしまうというね。

これは、初期の設計思想に「毎月あたらしい東方の同人誌を読めたら面白いよね」というものがあり、特にイベントエピソードに関してはその色を強く押し出していました。

業界ではよく言われている話ですが「ソシャゲのシナリオはRPGですらユーザーの1割しか読んでない」というのは割と事実で、音ゲーなんかさらにさらに減って当然なところを、それでもダンカグはそれなりのユーザー数の方々がテキストを読んでくださっています。SNSで感想を書いて下さったりして、大変ありがたいです。

 

実は、過去のイベントエピソードは「追憶の栞」というアイテムで読むことができます。参加していなかったイベントも、です。
(解禁できないエピソードもあります)

追憶の栞。常設のメダルショップや、イベントショップなどで交換できます

ソーシャルゲームというものの性として、サービス終了すると、そのコンテンツは二度と体験できなくなってしまいます。コレだけのコンテンツも、10月28日を越えるとほぼ二度と遊べません。

なのでぜひ、これを使って、ぜひ過去のイベントもエピソードを読んでほしいなと思っています。今から初めて三ヶ月で全てのエピソードが開放できるほど栞が手に入るかは、ちょっと厳しいかもしれないですが……。

そうでなくとも、今から初めてほぼ無料で100曲以上の曲が遊べる音ゲーはほとんどないです。3ヶ月だけでも良いので、ぜひ遊んでほしいなと思っています。

 

ダンカグのイベントエピソード設計で特に気をつけていたのは「(特に新規実装された)この主役キャラを初めて知る人が、その子のことをもっと知りたくなって好きになるようなお話になるようにする」というところです。

リリースした後、ものすごい数のユーザーさんが来て、そのほとんどが「東方をそもそもしらない」「ダンカグがはじめての東方」であることが分かったりしたので、最初の出会いの部分を特に大事にできるように、イベント周りは気をつけていました。

 

今までの実装イベントエピソードのテーマ

せっかくなので、過去に実装したエピソードの趣旨とテーマを、それぞれ一個ずつまとめて書いてみようかなと思います。
ぼくは原案を考えただけで、ライティング自体はライターさんによるものです。毎回上がってくるたびに、本当に良いものばかりでいつも感謝していました。

  • 風雲!紅魔城 ~ Night of Knights

一番最初のイベント。「ナイト・オブ・ナイツ」を一番最初のイベント曲にすることが決まっていたので、それに合わせて「風雲○○○城」するかとなりました。なんで?
いまでもまりおさんには「勝手に英語タイトルつけないでよ」と言われており、良い思い出です(すいません)
初期はイベント実装方式がまだ決まっていなかったので、復刻したならもっとエピソード中にアクション足したりスチル入れたかったな、と思っていました。

いきなり水着やるぞ! というのも決まっていたので、それに合わせて「幻想郷に海ないし、白玉楼にプール作るか」となりました。冷静に考えるとなんで??
主役を村紗でいくことに決めたのは「東方キャラ、結構成り立ちがエグいキャラもいるんだよね」というのを最初の方で話しておきたかった、みたいなところです。(水着イベントでやらなくてもよくないか?)舟幽霊なのにライフセーバーさせてゴメンね村紗。
余談ですが「Against, Perfect Cherry Blossom. 」を数十万人のユーザーに突然投げつけることができたのは本当にいい思い出です。

妖夢主人公のショートアニメ、みたいなイメージで組んでいました。シナリオ作った順番としてはほぼ最初の最初に近く、このシナリオが上がってきたタイミングで「毎月東方の同人誌を出そう」みたいな方針が固まった記憶があります。
また、イベント実装曲(「SAMURAI GHOST GIRL,KILL! KILL!」)に合わせたシナリオを作るというのも、コレの出来が良かったおかげで固まった方針の一つです。

  • 遠くて近し、夜空の故郷

助けてえーりん!するためのイベントでした。曲ありきでコメディにすることが決まった感じですね。新規実装キャラが永琳、でも曲は輝夜……というのがわりと大変でした。永琳、イベントエピソード登場頻度が少なく、二年目以降は出番多くしたかったんですよね。そういうキャラは何人もいます……。

  • 密着取材!?閉じた瞳のルーツを探れ

初期制作のシナリオだと、チーム内での評判が最もよく、ユーザーさんからの反応も大変良かった記憶があります。ぼくもかなりすきです。こういう話もっとやりたかったですね。
「原作のモチーフを再解釈する」というのはかなりコントロールするのが難しいです。制作会社さんに渡した原案は「『胎児の夢』をモチーフにして文がこいしを紐解く話」くらいしかなく、そこからここまで膨らましてくれたライターさんには度肝抜かれましたし、こういう人たちと仕事できるのは本当にありがたいことだなと思った記憶があります。

  • ダンマク文化祭

イベントエピソードの中では若干異色ですが触れますね。
イベント方式自体がユーザーさんにとても評判がよく、おそらく今までダンカグのテキストを全然見てなかった人も、イベントTOPのつぶやきを結構見てくれたりして反応が多かったなという記憶があります。
モチーフはまんま「即売会」です。秋季例大祭にあわせてイベントやるぞ!という感じだったので、その方針にほぼ合わせました。
かなり突貫で制作していて、制作会社さんのテキスト以外にも僕が直接書いたテキストも結構多いですね。

  • 少女と夢見る摩訶不思議の国

そろそろシリアスを投げ入れても大丈夫かな……とおもって投げたエピソードです。この次の話も含めて、童話モチーフのイベントは結構案が出ていて、その中で生き残った一つです。同時に、最初の続き物シナリオでもあります。
ごめんね菫子…と思いながらでも菫子なので……と思いながら原案を作った記憶があり、ゲームリリース後に「も、もしかして深秘録をリアルタイムで経験した人間と後から菫子を知った人間とで需要に差がある……? もしかして菫子、若い子には自分の投影先(昔で言う幻想入り主人公)として見られているのでは……?」みたいな気付きがあったので、このエピソードが世に出るときは大分戦々恐々としていました。

  • 幻想郷むかし話〜桃太郎とさかさま鬼ヶ島

童話モチーフイベントのその2です。東方で勧善懲悪の話って作りづらいので、モチーフがあるならそういうのもやりやすいかな(ソシャゲのシナリオとしてはこういうわかりやすいものが一定必要)と考えて入れたものです。針妙丸や久侘歌、霖之助あたりを入れたくて、どの昔話なら行ける……? と逆説的に当てはめた結果だったりします。針妙丸入れるなら一寸法師でもいいんですけど、まんますぎるので。

  • ナイトメア・オブ・紅魔館

ホラー、というかミステリーをやりたいと決めたものでした。あとパチュリーに探偵はさせたいよね(東方歴二年目)。しかし7話でミステリーをやるのは結構難しく、もっとちゃんとトリックとか組みたかったな~~~と今では思います。かぼちゃのおばけは他のところでももうちょっと出したかったですね。
制作会社さんがそのジャンルが得意というのもあり、将来的にはゲームと連動したリアル謎解きイベントとかもやれれば、という思いもありました。

  • 激闘!幻想昇竜戦

このイベントはめちゃくちゃ大変でした。何が大変って、実際のNHK杯棋譜を使うために、NHKさんや将棋連盟さんに問い合わせるのが本当に大変で……。ぼくがやりたいと言い出したのですが、関係各所には大変ご迷惑をおかけしました。
でも椛のシナリオやるなら、ちゃんと将棋やって将棋で(実力じゃ絶対叶わない相手に)勝つというところを見せたくて、そのための説得力を出すために使えるなら実際の棋譜を、という目的があったんですね。お陰で将棋全然わからん人にはだいぶついてけないシナリオになってしまったのはやり過ぎたかもしれません。
みのしまさんが気づいてくれたのはうれしかったですね。

  • 火の用心!火祭りと布都の幻想郷巡回

SNSで最初の神霊廟炎上シーンが結構回っていたので「あ、こういうのがウケるのか」と思った記憶があります。火祭りがテーマで、そこから布都を連れてきて、更にヴァルプルギスの夜をやろうか、となった感じです。
話の方針としてはギャグなんですが、作り方は村紗のときに近い感じでした。火をつけちゃう布都に、理由を与えて火をつけられなくしたらどうなるかな、という感じ。
ダンカグの布都、めちゃくちゃかわいくないですか? 

  • 神様心と秋の空?収穫祭を取り戻せ!

「神様の不在」がテーマです。事情があってイベントに秋姉妹が出せない、でもなんとか出せないか、という経緯で作ったシナリオです。ギャグをやりながら最後はシリアスで収めたい、と言うのは最初から決まっていました。反省点は多くありますが、最後の早苗のカードイラストのスチル化できたことと、オチのセリフが気に入っています。スチルの実装をいち早く入れることを決めたきっかけにもなりました。

  • クリスマスの女神と反逆の正邪

クリスマスイベント、誰だそう? と考えて、最終的にクリスマス・キャロルとホーム・ア○ーンが悪魔合体した感じです。クリスマス・キャロル、こんなに正邪に向いているお話あるかよと思いつつ、でも正邪が改心するのは絶対違うなということでああいうオチになりました。内容に合わせたキャラソンが出せたのもうれしかったですね。
余談ですが、正邪の声、なんとなーくですが、男性ユーザーからは「かっこよすぎん?ロリちゃうの?」と言われ、女性ユーザーからは「これです。(真っ直ぐな目)」という反応が多かったような気がします。たぶん偏見です。

テーマは「冬休み」と「パロディ」。学パロとかをやっても許される形を考えていたらいつの間にかこうなっていました。
結果的にこうなりましたが、この慧音・美鈴・うどんげ・早苗・菫子みたいな組み合わせ、ソシャゲっぽいな~というか、言葉を選ばずに言うとニワカっぽくてめちゃくちゃいいなと思いましたね。このシナリオはボイスありきなので、ぜひゲームでボイス有りで楽しんでほしいです。

  • 秘されし想いと二童子の歳末カレンダー

テーマは「年末」と「二童子」。隠岐奈が新キャラなのは決まっていたんですが、主役として動かすには難しい、というか隠岐奈の魅力を出すなら裏で動いている方がふさわしいので、主役は二童子になりました。暗躍する隠岐奈との対比で二童子側にはコミカルな感じを出してもらったので、のちのSDイベントで二童子を出したときにはシリアスな方針にしました。
イベントカードをエピソードの内容にもとづいたモチーフにし始めたのも、この頃です。

  • 地底のハイローラーIN命蓮寺ランド

初の前後編シナリオです。寅年なので星をだすのは決まっていて、正月のめでたさに向いているものはなんだろうと考えたらカジノになっていました。命蓮寺ランド、イラストが上がってきたときに「これNカードで出したすぎる」と思いましたね。
さとりみたいな特定ルールにおいて最強のキャラこそ、能力封じて戦っても実はちゃんとつよいみたいなのを魅せたかったエピソードでした。あとディーラー星ちゃんかっこよすぎん?

  • 乾坤一擲!命蓮寺ランドの真実

命蓮寺ランドというワードがあまりに面白すぎたので出しましたが、流石に説明がいるだろ……となって生まれた後編です。命蓮寺の、というか星と白蓮の少し分かりづらい、言い方を変えると歪んだ関係性について説くことがテーマでした。
こういうときのナズーリンは本当に動かしやすいですね。かわいいし。

  • 迷える猫と導きのラビットセミナー

このエピソードは、たしかはじめて原案部分から制作会社さんに案を出してもらったシナリオです。実装キャラは決まっていて、そこから何をやりたいですか?という感じで、心暖まる系のストーリーを組んでもらいました。それまでのダンカグにはあんまりないな、というタイプのものを選んで作ろうとなった感じです。
実は後に出てくる「想いよ届け!式神の春集め」とつながっているシナリオで、最終的にメインストーリー第二章にもつながっています。
橙がまあかわいくてねこのシナリオ。かわいすぎるだろ。なんだ。本当にボイス付きで読んでほしい(全てのシナリオはできればボイス付きで読んでもらえたらうれしい)。

  • 紅魔姉妹のビター&スイートなチョコ対決

おわかりだと思いますが『悪戯センセーション』ありきのシナリオです。悪戯センセーションをそのままエピソード化したようなもの+バレンタイン、という内容でした。
女苑が出ることになったのはその後だったのですが、本当にいい形で機能したなと思っています。ああいう役を任せると本当に光ります。
マジでスチルいれたかったですねこのシナリオは。

  • ユメミタマ大量発生!超弩級仙人の影を追え

初のSDタイプのイベントエピソードです。立ち絵だけだと表現が偏るので、もっとたくさんキャラを出したいときとか、キャラを大きくしたりしたいときに合わせて、SDタイプのエピソードを作りました。華扇が大きくなるのはまさにそういう感じですね。
あとは、多くの登場キャラで、たくさんの小さなお話をつなげて一本の話にする、という群像劇的なことをやるためのスキームでもあります。このシナリオだと、レイマリ陣営と鬼陣営、あと正邪針妙丸陣営もいる、という複数の視点で華扇を見たらどう映るか、という観点で考えています。
でかい華扇、なんか面白いんですよね。キング・オブ・ザ・説教。

  • 最凶最悪のジェラシー・バレンタイン

一応分割前後編シナリオで、前編が「紅魔姉妹~」ですが、特に読んでいなくてもわかる内容になっています。よりバレンタインっぽいシナリオ、にしてます(紅魔姉妹~はそうでもなかったので)。
パル女苑というふたりは「能力的に絶対相性良いだろ」「相性いいってことは相性悪いし、悪いってことはいいだろ(ぐるぐる目)」みたいな感じで話が進行しました。女苑にも、紫苑にとっての天子みたいな枠があったら良かったなと思ったんですよね。無いから女苑、なんですけど。

  • 人妖共催ひな祭り

最初はほのぼのしたひな祭りシナリオの予定が、最終的に劇場版ドラ○ンボールZみたいな感じになったお話です。なんで??
このあたりで、登場キャラを「原作の性格にできるだけ沿わせる」キャラと、「原作を受け取りつつ二次創作的な解釈を強く載せる」キャラを明確に分けるようになりました。雛はわかりやすく後者寄せをしています。
最後にへたっぴ雛人形なげる藤原さん、藤原さんしてて良かったですね。

  • 騒霊三姉妹と、想いの中の春告精

これは原案だしがかなり難産で、当時のメモ的なものをみても全然内容が違っています。リリーホワイトに二次創作的なキャラを載せるかをかなり迷って、最終的に「載せるならキャラじゃなく、エピソードに強く載せよう」となった記憶があります。
最終的に実装曲の「さようなら。ありがとう。」をモチーフにして内容を固めています。ダンカグは「キャラクターの曲」として実装曲を主に選んでいたので、リリーホワイトは決定が本当に大変でした(明確にリリーホワイトの曲、として描かれたアレンジは早々ないので)。この曲も実際にはリリーホワイトの曲として描かれているかは舞音KAGURAさんにしかわからないですが、少なくともエピソードはこの曲のお陰で良い形になったと思います。割とお気に入りのエピソードです。

  • 想いよ届け!式神の春集め

明確に「メインストーリー二章」とつなげて語ることを目的としたシナリオです。プラス、紫がいないところでの藍、というのを描きたくて、藍さまに色んな表情をしてもらうことを目的に周りのキャラを選んでいきました。
「春を集める」という概念が、ちょっと原作妖々夢をやってない人には説明不足だった節はあるかなと思いつつも、藍と星がならんだらすごい星がかわいくなったのは良かったですね(星は初登場イベント中ずっとシリアスだったので、コメディパターンも出しておくべきだなと思っていました。二面性が見えると好きな人が増えるだろうという)。
7月20日から始まるメインストーリー二章の前に、エピローグだけでも良いのでぜひ見ておいていただけるとうれしいイベントです。

  • 噓か真か!? 片翼の女神とエイプリルフール

「喋れないサグメでどうシナリオをつくるか」で、色々案が出た結果最終的にエイプリルフールに収まりました。割と安定ですね。
サグメの横に妖精を置く、クラピに振り回されるサグメ、みたいなのはテーマのウチの一つでした。おねロリみたいなね。その上で、月の民の指導者である聡明な一面も出しつつ。最後のシーンはテキストで見たときにはそこまでの力があると思っていなかったのですが、絵がついてボイスが付いたらすごく良いものになったなと思っています。

  • 残機なき戦い 狐狸死闘篇

虹龍洞!出た!さあ最初に出すのは誰!といって総選挙が行われた結果、鶴の一声で典になりました。
典のイベントなら、まあやっぱそそのかしですよね。ということでVシネをやりました。なんで?
SDで出来る群像劇に「○○なき戦い」がうまく合いすぎたのと、制作会社さんが原案を見てすぐ意図を理解してくれたので、進行はスムーズでした。
メモには、
はたて:ジャーナリスト
にとり:武器商人
久侘歌:警察官
ナズーリン:探偵
正邪:フリーの鉄砲玉
って書いてありますね。Vシネが好きすぎるのであとでもう一度やります。なんで?

  • 対決オンバシラ! 神宿る山のお祭り騒ぎ

時期も合わせて「御柱祭」をモチーフにしています。今年は曳行中止で残念……。
御柱祭にプラスして「聖木大戦」したいなというのがあり、様々な伝承の木を集めちゃえ、という感じになっています。どういう感じ??
戦い終わったあとの諏訪子のセリフが非常に好きで、最初はサラッとしたシーンだったのですが、かなりウェットな方針に切り替えた記憶があります。ボイスも相まって、諏訪子の二面性が色濃くでた良いシーンになりました。それに相対する神奈子が、一旦時間をおいて考えてからあのセリフを出す、というのも良くてですね。読んでね。

  • 妖精たちのダンマク文化祭

二度目のダンマク文化祭です。方針はあまり変えずに、登場キャラを変える形でまたお話を作りました。リリーホワイトのキャラ方針がかなり好きです。
リグルやルーミアなど、このタイミングでシナリオに出せていなかったキャラクターを中心に登場してもらいました。リグルはもっとシナリオにこれから出てもらいたかった……。

考えていた頃にオリンピックの云々があり、そこから近代五種がネタとして上がってきたのが最初です。お空とお燐の関係性を、イベントエピソードでは競わせるタイプの形に、キャラエピソードでは仲良くするタイプの形に、とそれぞれ分けるような方針で描いています。お燐だけ悩んでて、おくうが気にしてなくて、お燐が一方的に爆発した後ごめんする、っていう依存系が好きなのかもしれません。
地霊殿の4人揃った瞬間だったのでうれしかったですね。あと、スチルを初めて入れられたのもこのイベントからだったかと思います。アクションするタイプのエピソードには、やはりスチルがあると映えますね。

テーマは「こどもの日」、といいつつメインで描こうとしたのは「エタニティラルバ」そのものです。
最近の原作登場組はそもそも知名度が低め、というのもあり、ダンカグから知る人も多いだろうキャラを描くのは「それでイメージが固まってしまう」ので大変です。特にエタニティラルバは原作中でもその二面性についての描かれ方が絶妙なキャラで……。
収録する曲の雰囲気と、イベントの「明るいかと思ったら実は不穏」みたいな方針の両軸でエタニティラルバがどんなキャラか分かってもらう感じにしました。
最初は隠岐奈とラルバがエピソードの途中で会うシーンも合ったのですが、最終的には「最終話まで一度も会わせない」にするべきだな、と判断しました。

  • ハニ!? 造形神の人類アップデート計画

テーマは明確に「埴安神袿姫」。同時に「AI」についても話しています。
「密着取材!?閉じた瞳のルーツを探れ」に匹敵するくらいの、原作ベースがかなり強めのエピソードです。タイトルも含めてかなりすきです。
袿姫は「優しいけど行動論理は邪神なので人間には一切理解ができない」というキャラであってほしかったので、それをかなり全面に出したシナリオにしています。楽曲もそれに合わせて、光と闇を表すような二曲にしています。
ハニワ立ち絵が作れたのも良かった。

  • 少女と不死者の深秘探求隊

「少女と夢見る摩訶不思議の国」からの続編シナリオです。元々、制作の段階でこの菫子に関するシナリオは三部作にすることが決まっていました。これはその第二部です。
幻想入り、じゃなく現代入りシナリオをやるなら間違いなく菫子で、出すなら妹紅というのも最初から確定稿です。
合わせて、伝奇モノっぽいのをやるならここしかないなということで、「るみちゃん」にも出てもらった感じです。同時期実装のミタマカードは、全て現代的な恐怖をモチーフにしたイラストにしています。
「菫子が“秘封倶楽部の仲間”を見つける」というのをやりたかったんですね。第三部で菫子の立場と決意について描く予定だったのですが……どこかで、最後のお話が描けると良いなと思っています。

  • 双弦のハーモナイズ 九十九の音を探して

九十九姉妹も、ラルバに次いで「どう描くか」を色々試行錯誤したキャラクターです。「血のつながっていない姉妹」という、東方では珍しい姉妹のあり方を表現するために、割とオーソドックスに喧嘩させる形を選んでいます。
付喪神(モノ)が手に入れた“人”格とは、何?」みたいなところもテーマです。音を失った楽器=意味性を失ったモノ、その付喪神にはどこに精神が宿っているのか。というような話です。

コレはもうただ一つです。キル・○ルがやりたかっただけです。Vシネ……ではないなよく考えたら。
ジューンブライド、ってまた東方でめちゃくちゃやりにくいネタを………とさんざっぱら考えて、最終的に「よし、八千慧にウェディングドレスを着せて日本刀もたそう」となりました。なんで? スチル出せてほんと良かったですねコレ。
最終的に八千慧をそんなにザ・ブライドにはしなかったんですが、八千慧というあからさまな組織の長と、マミゾウという清水の次郎長的な街の顔役という二つの立ち位置を並べて語れたのが良かったなと思っています。

  • 夏だ!祭だ!我欲のビースト・ストラグル

八千慧を出したならお次は早鬼を、と言うかたちですんなり決まりました。早鬼vs八千慧vs袿姫、の鬼形獣ジャケットトリオをちゃんと出してちゃんとコメディやろう、というシナリオです。一部ではさきやちBLボイスドラマじゃんとか言われていてよかったです。スチルもあるしね。
前シナリオであんだけ怖かった袿姫も、登場の仕方が変わるとあんな感じになっちゃうというのも、やれて良かったことの一つです。

  • 激震釣り大会!湧き出すナマズと巨大な影

直近のシナリオです。これはもう「ナマズ」が先に決まっていて、ナマズでダイミタマやりたいよねというところから始まっています。衣玖さんがでるのもほぼ同時に決まりました。衣玖さんの全然話の聞かなさが、やはり様々な場所を転々とする形であっていたので、SDで正解だと思っています。
イベントロゴ・バナーが謎にめちゃくちゃ豪華なのでそれも見てほしい。
今思えば釣りスタみたいなミニゲームを一緒に入れてみたかったですね。

 



……以上合計36本です。一年でこんなにイベント出したんですね……いやはや……。

書きながら「コレを見て読みたいと思う人がいるのだろうか」と思いましたが、いると信じて残しておきます。

7月にはもう一つ水着的なイベントが待っており、8月、9月と合わせると合計7本のイベントシナリオがあります。

この7本は、1周年前後だったこともあり、とても力を入れて作ったイベントでした。エピソードはもちろん、実装楽曲も含めて、ぜひ余すところなく楽しんでいただければと思います。

9月が終わると、10月には最後のダンマク文化祭です。文化祭を楽しみつつ10月の追加楽曲ラッシュにぜひついてきていただいて、最終実装楽曲を遊んでいただければ幸いです。

原曲の「紅楼 ~ Eastern Dream...」は8月頭、「月まで届け、不死の煙」「ピュアヒューリーズ ~ 心の在処」9月末にそれぞれ実装になりますよ。そもそも、原曲が遊べる音ゲーはこれだけです。「U.N.オーエンは彼女なのか?」と「ボーダーオブライフ」と「ハルトマンの妖怪少女」と「幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble」が音楽ゲームで遊べるのは、あと3ヶ月だけです。

 

 

本当に、多くの方の協力と、多くの東方Projectが大好きな気持ちとで、成り立っているゲームです。ぜひ東方ダンマクカグラを、最後まで遊んでくださいね。

 

 

 

また10月になったら、改めてダンカグのことを書こうかなあと思っています。
とりあえず、ぼくもあと三ヶ月、最後までがんばります。